「空いている部屋があるから、セルフ脱毛を入れてみようかな」
そんなご相談をいただくことがあります。
確かにセルフ脱毛は、大きな施術スペースや専属スタッフを必要としにくいため、今ある店舗に追加しやすい美容メニューのひとつです。
でも、私たちは「空きスペースがあれば、どんなお店にもおすすめ」とは考えていません。
実際に大切なのは、
そのお店のお客様が利用するイメージがあるかどうか。
そこで今回は、美容室・理容室・整骨院・鍼灸院・ジム・ネイルサロンなど、すでにお店を運営している方に向けて、セルフ脱毛を導入する前に確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。
導入する前に確認しておきたい5つのポイント
① 定期的に来てくれるお客様がいますか?

まず確認したいのは、今のお店に継続して通ってくれているお客様がいるかです。
美容室なら、カットやカラー。
整骨院や鍼灸院なら、身体のメンテナンス。
ネイルサロンなら、ネイルの付け替え。
ジムなら、トレーニング。
業種は違っても、すでに定期的に来店するお客様がいる店舗には、一つ大きな強みがあります。
それは、
新しくゼロからお客様を探さなくても、すでにお客様との接点があること。
セルフ脱毛も、1回だけ利用して終わるというより、一定期間継続して利用することを前提に考えるメニューです。
だからこそ、
「新しいお客様を何人集められるだろう?」だけではなく、
「今のお客様の中で、誰が利用してくれそうだろう?」
と考えてみることが大切です。
② 「脱毛したい」と思いそうなお客様がいますか?

ここは意外と大切です。
お客様がたくさんいるからといって、必ずセルフ脱毛が利用されるとは限りません。
たとえば、
「ヒゲ剃りを面倒に感じていそうな男性」
「腕や脚のムダ毛を気にしている方」
「脱毛サロンに行くほどではないけれど、少し気になっている方」
など、今のお客様を思い浮かべてみてください。
実際にセルフエステを運営してきて感じたのは、脱毛専門店へ積極的に行く人だけが脱毛に興味を持っているわけではないということでした。
「いつものお店でできるなら」
「気になる部分だけなら」
という方もいます。
大切なのは、
「セルフ脱毛を入れたら売れるかな?」ではなく、
「今のお客様なら誰が使いそうかな?」から考えること。
ここが見えている店舗ほど、導入後のイメージも具体的になります。
③ 小さくても、落ち着いて使えるスペースがありますか?

セルフ脱毛のために、新しく大きな店舗を作る必要はありません。
使っていない個室や、今は物置になっているスペースなど、既存店舗の一部を活用できる場合もあります。
ただし、「機械が置ければどこでもいい」わけではありません。
お客様自身が脱毛するため、周囲から見えないことや、落ち着いて利用できる環境も大切です。
カーテンやパーテーションで仕切れるか。
着替えが必要な場合はどうするか。
機械や備品を安全に置けるか。
実際にお客様が利用している姿を想像しながら確認してみてください。
「空いている場所がある」から一歩進んで、
「お客様が使える場所にできるか?」
で考えるのがポイントです。
④ 人を増やさずに、追加メニューを作りたいですか?

セルフ脱毛と相性がいいのは、
「新しい売上は作りたい。でも、そのために新しくスタッフを雇うのは難しい」
という店舗です。
通常、新しい施術メニューを増やすと、
技術を覚える。
スタッフを教育する。
施術時間を確保する。
予約を調整する…
といったことも考えなければなりません。
セルフ型の場合は、お客様自身が利用することを前提に運営方法を設計できるため、専属の施術スタッフを増やさずに追加メニューを検討できるのが特徴です。
ただし、セルフ=何もしなくていい、という意味ではありません。
利用方法、安全面、清掃、予約、困ったときの確認方法など、お客様自身が迷わず利用できる仕組みを作っておく必要があります。
前回の記事でもご紹介したように、私たちも実際のセルフエステ運営で出てきた「分からない」をもとに、手順書やガイド、動画などを整えてきました。
前回の記事はこちら
脱毛機は買って終わりじゃない。導入後に実際に届いた相談をご紹介脱毛機を選ぶとき、「どんな機能がある?」「価格はいくら?」「ちゃんと抜ける?」やっぱり機械のことが気になりますよね。でも、実際にお店で使い始めると出てくるのが、「こんな時、どうしたらいい?」という疑問…
⑤ お客様に「どう案内するか」を想像できますか?

最後は、機械ではなく案内方法です。
実は、ここを導入前に考えておくことはとても大切です。
どれだけ良い機械を置いても、お客様が存在を知らなければ利用されません。
かといって、毎回強く営業する必要もありません。
たとえば、
美容室なら、
「髪を整えるついでに、気になる部分もケアできます」
ジムなら、
「トレーニングの前後に利用できます」
ネイルサロンなら、
「ネイルのついでに、気になる部分のセルフケアもできます」
など、今のお店に来ている理由と自然につなげられるかを考えてみます。
受付で一言伝える。
店内に案内を置く。
LINEで既存のお客様に知らせる。
予約時に選べるようにする。
方法はいろいろあります。
重要なのは、
「機械を置いてから集客を考える」のではなく、
「誰に、どう知らせるか」まで導入前に考えておくことです。
5つ全部そろっていなくても大丈夫です
ここまで読んで、「うちは全部当てはまっていない」と思った方もいるかもしれません。
5つ全部にYESでなければ、導入できないということではありません。
反対に、空きスペースがあるから、必ず向いているとも限りません。
大切なのは、
今のお店のお客様・スペース・運営方法に合っているか。
機械を選ぶのは、その後でも遅くありません。
私たちは「まず機械を買ってください」から始めません
日本セルフエステ協会では、セルフ脱毛を導入したいというご相談をいただいたときに、機械の説明だけをするのではなく、
「どんなお店ですか?」
「どんなお客様が多いですか?」
「どのスペースを使う予定ですか?」
「セルフとスタッフ施術、どちらを考えていますか?」
といったところから確認しています。
なぜなら、私たち自身がセルフエステを運営してきて、機械を置くだけでお客様が利用してくれるわけではないと分かっているからです。
今のお店に合うのか。
どんな使い方なら無理なく続けられるのか。
そして、お客様にとって本当に利用しやすい形は何なのか。
そこまで考えてから導入することが大切だと考えています。
セルフ脱毛を入れることが目的ではなく、今のお店とお客様に合った美容メニューとして続けられること。
「うちのお店にも合うのかな?」という段階からでも、まずは現在のお店の状況を整理してみてください。

